人口ひざ手術にスペシャリスト集団を結成

整形外科の専門医が大学や病院の垣根を越えて医療チームを結成し、人工ひざ関節置換手術の技術向上に取り組んでいます。

チームの名前は「team QOLA(チームコーラ)」。患者第一主義をモットーに患者の生活の質(QOL)向上を最大のテーマとしたスペシャリスト集団です。

◇人口ひざ手術で生活の向上追及

チームを結成したのは、松本秀男(慶応大医学部助教授)、高井信朗(帝京大医学部教授)、津村弘(大分大医学部助教授)、王寺亨弘(福岡整形外科病院副院長)の四人の整形外科専門医。

取り組んでいるのは、小さな皮膚切開による人工ひざ関節置換手術(MISTKA)で、従来の手術に比べて切開する部分の長さを半分以下にするのが目標です。

人間にとって生活の基本である歩くという動作に最も重要な役割をしているのがひざの関節ですが、関節リウマチや変形性ひざ関節症などによってひざ間接の構造が破壊されてしまうことがあります。

このひざ関節を根本的に作り直すのが人工ひざ関節置換手術です。

日本では年間3万7千人が、この手術を受けており、五十代から七十代の女性が多いという特徴があります。

従来の方法は、ひざの上から下にかけて15~20センチほど皮膚を切開し、筋肉や組織などを切り開いてひざを露出させ、人工のひざ関節に置き換えていました。

これに対して、専門チームの人工ひざ関節置換手術(MISTKA)の手術時の切開では7~10センチ程度となります。

特殊な器具で傷口を開きながら人工のひざ関節に居き換えていく方法です。「切開した傷口が小さい分、治りも早く、患者のQOLも向上する」と松本助教授は説明しています。

人工ひざ関節置換手術(MISTKA)は、切開部分が小さいため、高度な医療技術や特殊な医療器具が必要となります。

状態によっては実施できない場合がありますが、ひざの上部にある大たい腿四頭筋にメスを入れないので、筋肉への損傷が少なく、入院日数も従来の半分以下に短縮が可能です。

手術による出血や痛みの軽減、感染リスクの軽減にもつながるので今後期待されています。



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